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海外へ向かう国際便の機内にて、フライトアテンダントに尋ねられることも多い「ビーフ」「ポーク」という言葉は英単語です。「そんなこと、知ってるよ!」とツッコミが入りそうですが、では実はこれらの単語がフランス語が由来だということはご存知でしょうか?

ビーフとポークというフランスから来た言葉が英語に受け入れられた、その理由を探るには、イギリス、フランスの歴史を紐解かなければなりません。

ときは11世紀、1066年。ノルマンディー公(フランスのノルマンディー地方を治めていた君主)ギョームは、イングランドに攻め入ります。イングランドを統治していたエドワード懺悔王が亡くなった直後で、彼の後継にはハロルド2世という男が名乗りをあげていました。しかし、実のところハロルドは、ギョームがイングランドの王位に就くことを支持していた過去があり、その後、裏切ったのです。

怒ったギョームは、ハロルドを討ち取り、ウィリアム1世としてイングランドの王となります。そして、フランスから多くの貴族を連れてきました。彼らは、お腹が減ると、こう言います。

「ああ、『ビュフ』食べたい」「私は『ポルク』がいいな」

これを傍から見ていたイングランド貴族、「なんのことだろう?」と不思議に思います。しばらくすると、使用人が牛肉、豚肉の料理を運んできました。

「へぇ、ノルマンディーでは牛のことを『ビュフ』っていうんだ。豚は『ポルク』ねえ……」

以前から、フランス貴族の立居振舞いを格好いいと感じていたイングランド貴族。彼は、こうも思います。「よし、私も彼らを真似してみよう。英語風に発音すると、『ビーフ』『ポーク』かな…」――そして食肉としての牛と豚をビーフ、ポークと呼ぶようになった、というわけです。ちなみに、こうしたフランス語由来の言葉が定着するまでは、それぞれカウ(Cow)、ピグ(Pig)と、動物と同じように呼んでいたそうです。

普段何気なく使う「ビーフ」「ポーク」という言葉。でも、それができあがった裏側には、やはり歴史が関係しているのですね。

[参考]

『Food Biz vol.31』(株式会社エフビー)

貴族になったらお肉食べ放題かな…


2014年02月24日更新

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海外旅行に行く前に! 「ビーフ」「ポーク」はフランス語発祥