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「酒池肉林」といえば、その昔、奢侈を極めた王様が、数多の美女を宮廷に侍らせて…ついついそんな情景を思い浮かべてしまう方が多いのでないでしょうか?

既出の「肉にもやっぱり明言あり!」の記事で紹介されている故事成語「酒池肉林」ですが、実は、この肉は正真正銘の食べるお肉。「焼猪(シュウチイ)」という名の子豚の丸焼きのことを指すのだそうです。当時の中国では、肉といえば豚肉が一番のごちそうと考えられていたのです。

中国最古の王朝、殷王朝の天子・紂王(ちゅうおう)は、寵妃・妲己(だっき)に溺れ、政治を疎かにし、享楽の日々に耽り「酒を以て池と為し、肉を懸けて林と為す」と庭の木の枝に膨大な量の肉を吊るし、庭の池には美酒を満たし、文字通り「酒池肉林」という光景を繰り広げたと伝わっています。

従来の中国史において、殷王朝はその実在が確認されていましたが「酒池肉林」については存在したかどうか確定できない、伝説の枠を出ない事象と考えられてきました。しかし、2004年になって河南省偃師市にある殷王朝の都城遺跡・偃師商城遺跡から、長さ130メートル、幅20メートルにもなる大型の人工池が発見されました。

専門家の間では、王が観賞用に作らせた池ではなかったかと考えられています。もしかしたら、この人工池こそが、紂王が酒を満たした池だったのかもしれません!

王の寵愛を一身に受けた妲己は、まさに傾国の美女。美味しいお肉をモリモリ食べれば、妲己のような美人になれるのかもしれませんね!

お肉の林?なんだって!?

[参考]
『酒池肉林 中国の贅沢三昧』(講談社)井波律子著 


2013年12月11日更新

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