このところメディアを賑わしている「3Dプリンタ」。テレビやインターネットで、言葉は知っているけど、実際のところどんなものなのかわからない……という方も多いのではないでしょうか。

そんな疑問を解決すべく、ニクニク編集部は3D プリントの専門店舗「オフィス24スタジオ」にやってきました。2013年10月2日にリニューアルオープンしたばかりの「オフィス24スタジオ」は、新宿駅から歩いて5分ほどとアクセスも良く、気軽に立ち寄れる場所にあるのもうれしいですね。

木目調のインテリアやグリーンが置かれた店内は明るく開放感にあふれているので、入りやすく、ふらりと立ち寄るお客様もいるそうです。さらに、オープンスペースが無料で利用できるのもポイント。出力までの待ち時間に利用してもいいですし、ペイントスペースも無料なので、出力した作品を、ここで彩色することも可能!(絵具は有料で購入)

3Dプリンタは、医療分野や教育分野などで目覚ましい進展を遂げていますが、自分で使うとなるとフィギュアをプリントする以外あまりピンときません。いったい、どんな利用法があるのでしょうか? 店長の大城さんに聞いてみました。

「フィギュアはもちろんですが、硬い素材だけでなく、柔らかな素材も精巧にデジタルデータにすることができます。建築会社の方では、ジオラマ風に住宅モデルを作って、プレゼンやコンペに使うという方もいますよ。3Dプリンタは、これからハードルが下がり、ぐっと身近なものになると考えています。まずは実際に体験していただき、パソコンで作ったデータがモノになる、想像が形になるという新鮮な驚きを感じていただければ。きっと“こんなに簡単にできるの!?”と驚くと思いますよ」

そこで店長に協力いただき、われらがゼウシくん&みの太を3Dプリンタで作ってみることに。オフィス24スタジオでは、利用者自らが行程を行う「3Dプリントセルフサービス」と、利用者が持参したデータをスタッフに出力していただく「3Dプリントフルサービス」があります。

「3Dプリントフルサービス」には、アクリル樹脂の「3D精密モデル出力」と、石膏フルカラーの「3Dフルカラーモデル出力」の2種類がありますが、今回はフルカラーでゼウシくん&みの太を作成するため、石膏フルカラーをお願いしました。

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3Dデータを送信します。入稿データ形式は、STL,VRML,PLY,3DS,FBX,ZPR(※制作物のイラストデータをSTL形式に変換する必要がありますが、データ作成については今回は外部サービスに依頼しました)

この機械が、全自動で立体成型ができるプリンタ「ProJet660Pro」。粉状の石膏を敷き詰めたところに、糊とインクを噴射し、一層ずつ、層状に積み重ねて行きます。色を着けながら出力するので、造型と同時に彩色も出来るのです。

あっ!みの太の輪郭が見えてきました。ゼウシくんは髪の毛部分が作られているようですね。

石膏に埋もれたゼウシくんを取り出します。まるで発掘作業のようです。 コーティングする前のフィギュアはとても壊れやすいので、慎重に扱います。

取り出したばかりの2人、まだ粉がたくさんついています。

機械の2つの穴から両手を入れ、エアーブブラシで粉を吹き飛ばします。フルカラーのゼウシくんが見えてきました。

少しでも粉が残ると、せっかくのフルカラーの色がでにくくなってしまうため、さらに残った粉はハケや筆を使い、手作業で丁寧に取り除きます。3Dプリンタときくと、デジタルなイメージを持っていましたが、出来上がるまでにはこんなアナログな手作業も 手作業を経ているのです。

透明なボンド液に浸す含浸処理です。強度を高めるために、接着剤で表面をコーティングします。

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ついにゼウシくん&みの太が完成!あざやかな色もしっかり再現されています。 緩衝材を詰めて梱包してお引き渡しです。今まで2次元の世界でしか見たことなかったゼウシくんとみの太が、3Dデビュー!立体物として手に取ることができるため、より愛着も湧いてきます!(仕上がりサイズはゼウシくん約10㎝、みの太5cm)

ところで、取材で利用したのはフルサービスですが、セルフサービスはどのようなものなのでしょうか。オフィス24スタジオは、リニューアル前は、印刷やセルフコピーなどを請け負うオフィスコンビニ、オフィス24でした。「間口を広げるという意味では、3Dプリントセルフサービスは、セルフコピーと同じ発想です」と大城店長。ローコストで気軽に利用したいのであればセルフサービスを、より精巧に、というのであれば、高品質な工業用プリンタを使用したフルサービス、というように目的に応じて使い分けてみてはいかがでしょうか。セルフサービスはタイムチャージ制で、15分当たり1200円とリーズナブル。実は、店頭で3Dプリンタをタイムチャージ制で提供することは業界でも新しい試みなのだそうです。

セルフサービスで使える3Dスキャナー「LPX-60DS」は、ターンテーブルにスキャンしたいものをセットしたら、あとはスキャンボタンを押すだけで、出力データが完成。出力ファイル形式はcubeファイル形式になるので、STLファイルから変換する場合、店舗内のPCを利用してもOKです。3Dプリンタ「CubeX Trio」は6台あり、タッチパネルで簡単に操作できます。

オープンスペースには、デスクにマニュアルも用意されており、操作がわからなかったらスタッフに質問できるのが、実店舗の強み。これなら、初めて3Dプリンタを利用する人でもできそうな気がします!

「女性の方では、3Dプリンタを利用してアクセサリーを作ったり、結婚式の際にウェルカムグッズとして自分のメモリアルフィギュアを作ったり、ウェディングケーキを形で残したい、という時にもオススメです」(大城店長)

「オフィス24スタジオ」では、広いオープンスペースを使い、ワークショップの企画も考えている、とのこと。フリーソフトでデータを作ったり、出力させるためのデータを作るノウハウを提供したりできれば、と考えているそうです。さらに、12月からはオンライン上でも受注が始まるので、より間口が広がり、3Dプリントが身近なものになりそう!

今回の取材で作っていただいたゼウシくん&みの太は、お店にディスプレイして下さるそうです!ぜひ店舗で実際に手にとってみて下さい!

みんな、ミニゼウシくんに会いにきてね!

【店舗データ】オフィス24スタジオ

アクセス:JR・京王・都営地下鉄・西武新宿・小田急線「新宿」駅(西口)駅から徒歩約5分
住所:東京都新宿区西新宿7-11-1宝塚大学 東京新宿キャンパス1F
電話番号:0120-766-024
営業時間:平日:午前10時~午後8時 日曜・祝日:午前10時~午後7時
料金:セルフサービス対応の3Dプリンタと3Dスキャナーの出力料金は、15分当たり1200円~
納期:7営業日


2013年11月25日更新

ゼウシくん活動

3Dゼウシくん作成レポート